JABA選抜がNPB選抜を1-0封殺 冬の台湾で育つ次世代のスターたち
11月20日、台湾・嘉義市立野球場で行われたアジア・ウインターベースボールリーグ(AWB)2025の一戦は、JABA選抜がNPB選抜を1-0で下す投手戦となった。社会人代表とプロ若手の混成リーグらしく、派手な本塁打合戦ではなく、一つの四球、一つの進塁打、一つの安打を積み上げていく“教科書通り”の野球が勝負を分けた。
試合展開:七回の1点を守りきったJABA選抜
スコアボードは最終的に「1-0」だが、内容は決して地味ではなかった。NPB選抜先発は伸びのあるストレートで凡打の山を築き、6回まで相手打線を無失点に抑える。一方、JABA選抜の先発もテンポよくゴロアウトを重ね、NPB側に決定打を許さない。両軍ともに走者を出しながらも、あと一本が出ない展開が続いた。
均衡が破れたのは七回裏。JABA選抜は先頭打者の四球からチャンスを作ると、送りバントと進塁打で二死三塁の形を作り、最後は右前へのクリーンヒットで待望の先制点をもぎ取った。NPB選抜は終盤に代打攻勢をかけたものの、JABA選抜の継投陣が落ち着いて打ち取り、そのまま1点リードを守り切った。
試合スコア(2025年11月20日・嘉義)
| チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| NPB選抜 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| JABA選抜 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | X | 1 |
※スコア・イニングごとの得点は、日本プロ野球・公式速報および国内ポータルサイトの試合結果ページに基づく。
リーグ戦序盤の順位表から見えるJABA選抜の強さ
アジア・ウインターベースボールリーグ2025には、NPB選抜、JABA選抜、韓国プロ野球KBO選抜、台湾プロ野球の2チーム(CPBLシーズ/CPBLマウンテンズ)の計5チームが参加している。大会特設サイトの集計によると、今回の試合終了時点で、JABA選抜は負けなしで首位を独走。NPB選抜は接戦が多いものの、一歩およばない試合が続き、中位に甘んじている状況だ。
2025年 アジア・ウインターベースボールリーグ暫定順位
| 順位 | チーム | 勝 | 敗 | 分 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | JABA選抜 | 5 | 0 | 1 |
| 2 | CPBLシーズ | 3 | 3 | 0 |
| 3 | CPBLマウンテンズ | 2 | 3 | 0 |
| 4 | NPB選抜 | 2 | 4 | 0 |
| 5 | KBO選抜 | 1 | 3 | 1 |
※順位表は、ウインターリーグ情報サイトの2025年暫定成績をもとに作成(公式記録と異なる場合あり)。
NPB若手にとっての“冬の台湾”とは何か
AWBは、若手選手にとって実戦の中で課題と向き合う場だ。NPB選抜には、シーズン中は一軍と二軍を行き来していた投手・野手が多く名を連ねており、「フルカウントまで粘る打者への対応」「走者を出してからの制球」「木製バットへの対応」といったテーマを、キャンプではなく試合の中で試している。
JABA選抜の選手たちにとっても、この大会は特別な舞台だ。社会人野球で磨いた緻密なプレーが、NPBやKBO、CPBLのプロ選手にどこまで通用するのかを図ることができる。今回の1-0というスコアは、単なる結果ではなく、「一つのアウトの価値」を全員で共有できた証でもある。
環境面でも、台湾の高雄や嘉義は日本とは異なる気候・食文化・ボールの質など、多くの違いがある。そうした変化に適応する経験は、将来の国際大会やメジャー挑戦を視野に入れる選手にとっても大きな財産となる。
ファン目線で楽しむAWB:配信とハイライトのチェックポイント
2025年大会では、DAZNをはじめとした配信サービスでNPB選抜の全試合がライブ配信されており、日本からでも現地の雰囲気をリアルタイムで味わうことができる。また、試合ごとのハイライト動画や、スタッツを整理した特設サイトも充実してきており、「推し選手」の冬の成長を追いかけるには絶好の環境だ。
