小林陵侑、リレハンメルで今季初優勝 吹雪を切り裂く逆転ジャンプ

WINTER SPORTS

2025年11月24日

ノルウェー・リレハンメルで行われたFISスキージャンプW杯男子ラージヒル第2戦で、小林陵侑(日本)が吹雪まじりの難条件をものともせず今季初優勝。開幕週3日間の最後を飾る逆転劇で、2025/26シーズンの流れを大きく引き寄せた。

吹雪のラージヒルで魅せた「王者の2本目」

試合はラージヒルHS140で行われ、1本目から風向きが安定しないタフなコンディション。小林は1本目をやや抑え気味にまとめつつ上位に食らいつき、勝負を2本目に託した。

2本目では助走から踏み切りまでスムーズな流れをつくり、着地まで崩れない「らしい」ジャンプを披露。最終的なトータルポイントは290.5点で、2位のドメン・プレブツ(スロベニア)、3位のフェリクス・ホフマン(ドイツ)を逆転しての勝利となった。開幕段階での今季初Vは、ミラノ=コルティナ冬季五輪を見据えるうえで大きな一歩だ。

公式リザルトから見る上位3選手

順位 選手 合計ポイント
1位 小林 陵侑 (Ryoyu Kobayashi) 日本 290.5
2位 ドメン・プレブツ (Domen Prevc) スロベニア 287.3
3位 フェリクス・ホフマン (Felix Hoffmann) ドイツ 286.2

※出典:FIS公式リザルト(Lillehammer HS140 男子ラージヒル第2戦, 2025年11月23日)

混合団体Vから個人Vへ、日本勢が示した「層の厚さ」

同じリレハンメル大会では、開幕日に行われた混合団体で日本チーム(丸山希・二階堂蓮・伊藤有希・小林陵侑)がW杯優勝を飾っている。週末3日間で、日本勢は団体と個人の両方で頂点に立ったことになり、世界に対して改めて層の厚さをアピールする結果となった。

小林にとっては、混合団体でチームのアンカーとして勝利を決めてからの個人優勝。団体戦で得たフィードバックをそのまま個人戦の助走と空中姿勢に反映させたことが、逆転劇につながったといえる。

ミラノ=コルティナへ向けた「シーズン序盤の一勝」の意味

シーズン序盤での勝利は、ワールドカップ総合争いだけでなく、ミラノ=コルティナ2026冬季オリンピックに向けた心理的アドバンテージにもなる。昨季はシーズン後半で調子を上げていった小林だが、今季はスタートから優勝を手にしたことで、年間を通じたプランニングに余裕が生まれる。

日本チーム全体も、丸山希や二階堂蓮ら若手の台頭が顕著で、男女問わず「誰が表彰台に上がってもおかしくない」状況が整いつつある。個人・団体ともに、冬の大舞台でのメダル複数獲得を現実的に狙える陣容だ。