千葉代表として全国高校サッカー選手権に出場する流通経済大柏高校は、来春のプロ入りが内定している選手を4名擁しながらも、個に依存しない組織力を最大の武器とする実力校だ。高体連屈指の育成環境で培われた戦術理解と、勝負所での現実的な判断力を兼ね備え、全国大会でも安定して結果を残してきた。
第103回大会(2024年度)は決勝へ進出し準優勝。一方で第102回(2023年度)・第101回(2022年度)は千葉県予選で敗退し、全国の舞台に届かなかった。今大会(第104回)は千葉県予選を勝ち抜き、再び全国へ。経験値と組織力を土台に、上位進出を狙う。
流通経済大柏高校|過去5大会 全国高校サッカー選手権 戦績
| 大会 | 開催年度 | 全国大会結果 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 第104回 | 2025年度 | 出場 | 千葉県予選を制し全国出場 |
| 第103回 | 2024年度 | 準優勝 | 決勝進出 |
| 第102回 | 2023年度 | 全国出場なし | 千葉県予選 準決勝で敗退 |
| 第101回 | 2022年度 | 全国出場なし | 千葉県予選 準々決勝で敗退 |
| 第100回 | 2021年度 | 1回戦敗退 | 1-1/PK4-5(vs 近大和歌山) |
※直近5大会では、全国出場は3度(第100回・第103回・第104回)。第103回は準優勝と上位進出の実績も持つ。
プロ内定選手を擁しながら、組織として機能する完成度
今季の流通経済大柏には、来春のプロ入りが内定している選手が4名在籍している。ただしチームは、特定のスターに依存する構造ではなく、あくまで組織としての完成度を最優先。プロ内定選手も例外なくその一部として機能している点に、このチームの成熟度が表れている。
注目選手|流経大柏の軸を担うキーマン(プロ内定選手)
大藤 颯太(FW/3年)|東京ヴェルディ 内定
ゴール前での嗅覚と動き出しの鋭さに加え、前線からの守備意識も高い実戦型FW。全国大会では勝負どころで結果を残せる存在として注目される。
増田 大空(DF/3年)|ジュビロ磐田 内定
対人の強さと空中戦に優れ、最終ラインの安定感を支えるセンターバック。堅実な守備対応と冷静な試合運びは全国の舞台でも武器となる。
島谷 義進(MF/3年)|水戸ホーリーホック 内定
中盤でプレー強度を維持し続けるダイナモタイプ。ボール奪取とシンプルな配球で試合の土台を整え、組織力を象徴する存在だ。
安藤 晃希(MF/3年)|水戸ホーリーホック 内定
攻守の切り替えの速さとポジショニングに優れ、試合のリズムを崩さない安定感が持ち味。島谷とともに中盤の基準を作る。
流通経済大柏高校のサッカー
流通経済大柏のサッカーを象徴するのは、組織的な守備と現実的な攻撃の融合だ。無理にボールを保持することはせず、相手の出方を見極めながら最適な選択を積み重ねていく。
守備では前線からの連動したプレッシングと、中盤のスライドで相手の縦パスを遮断。ボールを奪えば素早く前線へつなぎ、最小限の手数でゴールに迫る展開を得意とする。
選手構成と全国大会での勝ち筋
- 守備組織の完成度
- 試合運びの巧さ
- 接戦をものにする勝負強さ
全国大会での鍵は、先制点を奪えるか、リード時に試合を落ち着かせられるか、終盤まで守備の集中力を保てるか――この3点に集約される。
総括
堅実で、勝負強い。流通経済大柏高校は、全国大会において最も計算しやすく、同時に最も厄介な存在だ。派手な注目を集めなくとも、気づけば上位にいる。千葉代表として臨む今大会でも、その実戦力と完成度が全国の舞台で試されることになるだろう。
全国大会 初戦日程(千葉代表・流通経済大柏高校)
| 日時 | ラウンド | 対戦相手 | 会場 |
|---|---|---|---|
| 2025年12月31日(水)12:05キックオフ | 2回戦 | 米子北(鳥取) | フクダ電子アリーナ |
