WINTER NOTE|名古屋から代々木へ フィギュア日本代表が見えた12月

WINTER SPORTS

2026年1月6日

WINTER NOTE|フィギュアスケート編・12月の氷をまとめて振り返る。

グランプリファイナル2025、名古屋のリンクは完全に“ミラノ前哨戦”だった

12月上旬、名古屋で行われたISUグランプリファイナル2025は、空気からして「五輪シーズン特有」のピリつきがあった。世界のトップだけが集まる6人(6組)の決戦。しかも日本開催。リンクの中も外も、もう少し時間を進めればミラノ・コルティナ本番が始まってしまいそうな熱量だった。

男子では、イリア・マリニンが“7クワッド”級のジャンプ構成で世界中のニュースをさらい、そのすぐ横で鍵山優真佐藤駿が2位・3位と表彰台を分かち合った。女子では、世界の有力選手たちに混じって中井亜美が堂々の2位、坂本花織が3位。ペアでは三浦璃来/木原龍一が、ついにグランプリファイナルの頂点に立った。

「ミラノでメダルを狙う顔ぶれ」が一気に可視化されたのが、この名古屋の数日間だったと思う。

全日本フィギュア2025:代表発表につながる“最後のピース”

そして12月下旬、東京・代々木第一体育館で行われた第94回全日本フィギュアスケート選手権。ここでの結果とシーズンを通じた実績を踏まえて、日本スケート連盟はミラノ・コルティナ2026日本代表を発表した。

男子は鍵山優真がプレッシャーをものともせず優勝。フリーで多少のミスはありながらも、大崩れせずにまとめるあたりに“エースの仕事”を感じる。2位には佐藤駿、3位に三浦佳生が続き、この3人がそのまま五輪代表に名を連ねた。

女子は、今季限りの現役ラストを公言している坂本花織がショート・フリーとも首位で全日本5連覇。日本女子初の3大会連続五輪代表という肩書きを、さらっと自分のものにしてしまった。2位は島田麻央だが年齢制限で五輪はまだ少し先。3位の千葉百音と4位の中井亜美が代表メンバーに入り、坂本とともにミラノのリンクに立つことになった。

フィギュア日本代表・ざっくり一覧

種別 選手 ひとこと
男子シングル 鍵山優真 北京銀メダリスト。今度は金を狙う立場でミラノへ。
男子シングル 佐藤駿 4回転ジャンプのキレと音楽性が噛み合ってきた初五輪。
男子シングル 三浦佳生 攻める構成が持ち味。“卍ボーイズ”の片翼として注目。
女子シングル 坂本花織 全日本5連覇、日本女子初の3大会連続五輪出場。
女子シングル 千葉百音 世界選手権メダルも経験済み。安定感の塊。
女子シングル 中井亜美 シニア1年目から台頭した新世代の象徴。
ペア 三浦璃来/木原龍一 世界王者&GPF優勝ペア。ミラノでも優勝候補筆頭。
ペア 長岡柚奈/森口澄士 今季一気に躍進した新ペア。初五輪でどこまで攻められるか。
アイスダンス 吉田唄菜/森田真沙也 団体戦を中心に出場。日本のアイスダンスの“今”を担う。

こうして並べてみると、「経験と新しさのバランス」がちょうどいいチームになっているのがよくわかる。坂本・鍵山という“軸”がいて、その周りを新世代が取り囲むような構図だ。

WINTER NOTE的・フィギュア年末リンク集

全日本女子表彰台&坂本花織の5連覇

日本スケート連盟公式:全日本結果&代表発表

ペア・三浦璃来/木原龍一 グランプリファイナル優勝ハイライト

名古屋の熱気と代々木の緊張感を一度体に通しておくと、ミラノ・コルティナ本番の「意味合い」がまた違って見えてくるはず。冬の夜に、少し時間を巻き戻しておきたい大会だった。