第104回全国高校サッカー選手権大会|準決勝プレビュー
準々決勝を終え、第104回全国高校サッカー選手権大会はついにベスト4が出そろった。福島代表・尚志、鹿児島代表・神村学園、茨城代表・鹿島学園、千葉代表・流通経済大柏。いずれも2回戦、3回戦、準々決勝と試合を重ねる中で完成度を高め、勝ち方を身につけてきたチームだ。
尚志高校|堅守と一撃で勝ち切る“トーナメント巧者”
尚志は2回戦から一貫して守備の安定感をベースに勝ち上がってきた。無理に前へ出過ぎず、中盤をコンパクトに保ちながら相手の出方を見極める試合運びは、ここまで大きく崩れる場面が少ない。
3回戦、準々決勝では、前線の決定力が勝敗を分ける場面が目立った。特に臼井 蒼悟(FW)は準々決勝でゴールを記録し、勝利に大きく貢献。限られた決定機を生かす力は、尚志の勝負強さを象徴している。
神村学園高校|加速する攻撃力が武器の“破壊力集団”
神村学園は2回戦から前線の推進力を生かし、主導権を握る試合を続けている。前線からの積極的なプレスで相手を押し込み、相手陣内でのプレー時間を長く保つ展開が特徴だ。
準々決勝では倉中 悠駕(FW)が得点を挙げ、攻撃の中心として存在感を示した。ゴール前での判断の速さとフィニッシュ精度は、神村学園の攻撃力を支える大きな要素となっている。
鹿島学園高校|総合力で押し切る“バランス型の完成形”
鹿島学園は2回戦、3回戦を通じて、攻守のバランスの良さを武器に勝ち上がってきた。中盤でのボール保持とサイドを使った展開で試合をコントロールし、守備では大崩れしない安定感を維持している。
準々決勝では複数の選手が得点に絡み、特定の得点源に依存しない戦いを見せた。中盤から攻撃に関わる三浦 春人(MF)も、攻撃の流れを作る役割で存在感を発揮している。
流通経済大柏高校|完成度で勝ち進む“全国仕様チーム”
流通経済大柏は2回戦から、状況に応じた判断力の高さを生かしながら勝利を積み重ねている。ボールを保持する局面と、縦に速く仕掛ける局面を使い分ける試合運びは、今大会でも安定感が際立つ。
準々決勝では大藤 颯太(FW)がゴールに絡み、勝利に貢献。前線での動き出しと決定力は、流経大柏の攻撃を象徴する要素となっている。
準決勝プレビュー①|尚志 vs 神村学園
堅実な試合運びを貫く尚志と、攻撃力を武器とする神村学園。尚志はロースコアの展開に持ち込みたい一方、神村学園は前半からテンポを上げて試合を動かしたい。先制点の行方が、試合の流れを大きく左右する。
準決勝プレビュー②|鹿島学園 vs 流通経済大柏
鹿島学園の総合力と、流通経済大柏の完成度がぶつかる一戦。中盤での主導権争いと、ゴール前での一瞬の判断が勝敗を分ける可能性が高い。
総括
ベスト4に残った4校はいずれも、特定の選手だけに依存せず、組織としてゴールを奪えている点が共通している。準決勝では、数少ない決定機を誰が仕留めるか、得点後に試合をどうコントロールするかが、国立競技場への切符を左右する。全国高校サッカー選手権は、いよいよクライマックスを迎える。
