9秒台の先へ―。桐生祥秀、集大成の東京世界陸上で「最高のパフォーマンス」を誓う
Athletics

9秒台の先へ―。桐生祥秀、集大成の東京世界陸上で「最高のパフォーマンス」を誓う

2025年9月11日

日本人で初めて100m9秒台の扉を開いた男、桐生祥秀選手。数々の栄光と、そして怪我や病との闘いを乗り越え、彼は再び世界の舞台に戻ってきました。来る「東京2025世界陸上」は、彼にとってまさに集大成。個人での活躍はもちろん、日本の「お家芸」である4×100mリレーでのメダル獲得へ。公開練習で語られた、熱い決意に迫ります。

今日の雰囲気は貸し切り状態で、練習のような感じでした。その中で、各区間でしっかりとバトンパスができ、良い流れでした。東京世界陸上が来るという雰囲気を感じましたし、選手全員もそう感じたと思います。

今回は代表選手や走順が決まるのが例年より遅い状況だったので、選手全員がアピールしながらバトンパスの練習をしていました。

公開練習の際にも話しましたが、順調に来ています。あと1週間しっかり調整して、13日、14日の予選で最高のパフォーマンスができるようにしたいです。

個人としては、今年は段階を踏んで上手く来ています。その段階の頂点に立てるよう、今年一番の最高のパフォーマンスをしたいと思っています。

リレーもメダル圏内ということを考えずに、しっかりバトンを繋げば良い順位がついてくると思います。自分の思い描いた区間のバトンパスと走りをしっかりやりたいです。

この4ヶ月、100mの時はほぼ前になると思うので、皆さんの応援をもらって盛り上がる中で、選手一人ひとりがバトンをしっかり繋ぎ、全力でそれをやる。それが4区間、3区間上手くいけば、良い順位が取れるのではないかと思います。

世界陸上東京2025 登場日時

桐生祥秀選手が出場する100mと4×100mリレーの日程は以下の通りです。

※日程は変更になる場合があります。

日にち ラウンド 種目
9月13日 (土) 予選 男子100m
9月14日 (日) 準決勝・決勝 男子100m
9月19日 (金) 予選 男子4×100mリレー
9月20日 (土) 決勝 男子4×100mリレー
掲載情報は予告なく変更されることがあります。

世界陸上東京2025は、TBS系列NHKにて放送が予定されています。

TBS系列(地上波・BS-TBS・TVer)

国立競技場で行われるトラック&フィールド種目を連日生中継予定。桐生選手が出場する100m、4×100mリレーもこちらで放送される見込みです。

NHK(総合・BS)

マラソン、競歩といったロード種目を中心に生中継予定です。

選手プロフィール

項目 内容
氏名 桐生 祥秀(きりゅう よしひで)
生年月日 1995年12月15日
所属 日本生命
出身地 滋賀県彦根市
自己ベスト 100m: 9秒98
主な実績 2016年 リオデジャネイロ五輪 4×100mリレー 銀メダル
2017年 日本学生対校選手権 100m 9秒98(日本人初の9秒台)
2019年 世界陸上ドーハ 4×100mリレー 銅メダル
掲載情報は予告なく変更されることがあります。

頑張れ!桐生選手!

高校時代に叩き出した10秒01の衝撃から、長きにわたり日本の短距離界を牽引してきた桐生選手。日本人初の9秒台という偉業を成し遂げた後も、決して平坦な道のりではありませんでした。しかし、その度に彼は不屈の精神で立ち上がり、さらに強くなって私たちの前に帰ってきてくれます。

自国開催となる今回の世界陸上は、彼にとって特別な舞台になるはずです。満員の国立競技場の大声援を力に変えて、個人、そしてリレーで「最高のパフォーマンス」を見せてくれることを信じています。

頑張れ、桐生祥秀選手!9秒台のその先へ!日本中が応援しています!