2025明治安田J1リーグは第36節を終え、ついに優勝争いが鹿島アントラーズと柏レイソルの一騎打ちに絞られました。首位の鹿島は横浜FCに2-1で勝利し、勝点を70に伸ばして9年ぶり9度目のリーグ制覇に前進。2位の柏も名古屋グランパスを1-0で下して4連勝、勝点69で鹿島をぴたりと追走しています。
一方で、3位ヴィッセル神戸はガンバ大阪と引き分け、勝点は63止まり。4位京都サンガF.C.は横浜F・マリノスに0-3で敗れ、勝点62のまま。残り2試合で鹿島を逆転する可能性が消滅し、タイトルレースは完全に上位2クラブに絞られました。
第36節の結果で何が決まったのか
首位攻防の構図を決定づけたのが、11月8日・9日に行われた第36節です。鹿島はホームで横浜FCと対戦し、2-1で勝利。連敗を避けて首位をキープしました。2位の柏もホーム柏で名古屋を迎え撃ち、後半開始直後のオウンゴールを守り切って1-0で勝利。これで柏はリーグ戦4連勝とし、勝点差「1」で鹿島を猛追しています。
一方の追走組は足踏みとなりました。ヴィッセル神戸はパナソニック スタジアム 吹田でガンバ大阪と1-1のドロー。京都はホームで横浜F・マリノスに0-3の完敗を喫し、ともに優勝の可能性が消滅。サンフレッチェ広島は浦和レッズに3-0で快勝しましたが、勝点62では残り2試合で鹿島を逆転することができません。
第36節終了時点・J1上位8クラブの順位表
第36節終了時点の上位8クラブの成績は以下の通りです(試合数、勝・分・敗、得点・失点、得失点差、勝点)。鹿島と柏が勝点1差で抜け出し、その後ろに神戸、京都、広島が続く構図になっています。
| 順位 | クラブ | 試合 | 勝 | 分 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失点差 | 勝点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 鹿島アントラーズ | 36 | 21 | 7 | 8 | 55 | 30 | +25 | 70 |
| 2 | 柏レイソル | 36 | 19 | 12 | 5 | 56 | 33 | +23 | 69 |
| 3 | ヴィッセル神戸 | 36 | 18 | 9 | 9 | 46 | 31 | +15 | 63 |
| 4 | 京都サンガF.C. | 36 | 17 | 11 | 8 | 59 | 40 | +19 | 62 |
| 5 | サンフレッチェ広島 | 36 | 18 | 8 | 10 | 42 | 26 | +16 | 62 |
| 6 | 川崎フロンターレ | 36 | 15 | 12 | 9 | 66 | 51 | +15 | 57 |
| 7 | FC町田ゼルビア | 36 | 16 | 9 | 11 | 49 | 36 | +13 | 57 |
| 8 | ガンバ大阪 | 36 | 16 | 6 | 14 | 49 | 53 | -4 | 54 |
※2025明治安田J1リーグ第36節終了時点。Jリーグデータサイトおよびクラブ公式サイトの順位表をもとに作成。
鹿島:9年ぶり9度目の王座へ“自力優勝”の立場
鹿島は36試合で勝点70。残り2試合で勝点を最大76まで伸ばすことができるため、自らの結果次第で優勝を決められる自力優勝の状況にあります。第36節の横浜FC戦では、終盤にかけて押し込まれる時間帯もありましたが、リードを守り切って4試合ぶりの白星。苦しい試合を勝ち切れるあたりに、タイトルを知るクラブの勝負強さがうかがえます。
守備面では30失点と、上位陣の中でも安定感のある数字。シーズンを通じて大崩れの少ないディフェンスラインと、試合終盤に決定的な仕事をする攻撃陣が、鹿島の武器になっています。
柏:勝点1差で追走、4連勝の勢いをそのまま終盤へ
2位の柏レイソルは勝点69。鹿島との直接対戦はすでに終えているため、残り2試合での逆転優勝には「連勝+鹿島の取りこぼし」という条件が必要になります。ただ、ここ数試合の内容と勢いは抜群です。
第36節の名古屋戦では、後半立ち上がりのオウンゴールで先制すると、その後はリスク管理を徹底しながら1-0で逃げ切り。シュート数10対5、CKも8本対3本とスタッツ面でも上回り、優勝争いのプレッシャーがかかる中で完勝に近い内容を見せました。
神戸・京都・広島は「ACL圏」を現実的なターゲットに
ヴィッセル神戸、京都サンガF.C.、サンフレッチェ広島の3クラブは、勝点面で鹿島・柏に届かない状況となり、優勝の可能性は消滅しました。それでも、来季のAFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)出場権を争う上では、3位フィニッシュを狙えるポジションにいます。
神戸は3連覇こそ叶わなかったものの、終盤戦でも内容のある試合を続けており、3位キープに向けては十分にチャンスあり。京都と広島も攻撃的なスタイルを維持しながら勝点を積み上げており、最終的な順位争いは最終節までもつれそうです。
関連動画&公式ポスト
第36節で優勝争いの構図を決定づけた試合のひとつが、鹿島アントラーズ対横浜FCの一戦でした。Jリーグ公式YouTubeでは、この試合のハイライトが公開されています。
また、Jリーグ公式Xアカウントでは、第36節全体の試合結果や順位の変化をまとめたポストも発信されています。残り2節のスケジュールとあわせてチェックしておくと、優勝・ACL・残留争いの全体像がより掴みやすくなります。
残り2節の焦点:鹿島の「自力V」か、柏の「逆転劇」か
勝点1差で残り2節を迎える今季のJ1優勝レースは、わずかなミスが命取りになる緊張感に満ちています。鹿島としては、まず次節で確実に勝点3を積み上げてプレッシャーを柏にかけたいところ。一方の柏は、連勝はもちろん、得失点差の上積みも視野に入れながら試合を進めることになりそうです。
「王座奪回」を狙う鹿島か、「14年ぶりの歓喜」を目指す柏か――。2025シーズンのJ1タイトルの行方は、残り180分の戦いにすべてが託されています。
※順位・試合結果・スタッツはJリーグ公式サイトおよびJリーグデータサイトの情報をもとに作成しています。
