陸上|ドルーリー朱瑛里、米ワシントン大学へ進学決定 世界が注目する16歳が新たな挑戦へ【ダイヤモンドアスリート認定】

ATHLETICS

2025年12月2日

16歳の新星・ドルーリー朱瑛里、米ワシントン大学へ進学

日本陸上界の注目の若手、ドルーリー朱瑛里 (岡山・津山高)が、来年、アメリカの名門ワシントン大学(University of Washington) への進学を決めた。

ワシントン大学陸上部が公式SNSを更新し加入を発表。以下のように紹介されている:
「シェリが日本からシアトルに来る。彼女は3キロのロードレースで9分2秒で走り注目を集めました」

中長距離の強豪校として知られる同校は、NCAAでも屈指の育成力を持つ名門。科学的トレーニングと国際色豊かな環境が整っており、ドルーリー朱瑛里のさらなる飛躍に期待がかかる。

ダイヤモンドアスリート認定選手として世界基準へ

日本陸連は2025年12月1日、 次世代育成プログラム「第12期ダイヤモンドアスリート」の認定選手を発表。ドルーリー朱瑛里も正式に選出された。

ダイヤモンドアスリート制度は2014年にスタート。東京五輪に向けた中長期的なエリートアスリートの国際人としての育成を目的とし、これまで北口榛花(JAL)、サニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)、橋岡優輝(富士通)、藤井菜々子(エディオン)ら、現役日本陸上界を牽引する選手たちが選出されている。

壇上でのスピーチでは、声を震わせながら「順調ではない競技人生の中で挑戦し続け、自分と向き合い続けてきた。海外での新たな挑戦を楽しみにし、日本から世界へ一歩ずつ挑戦していきたい」と決意を語った。

進学理由について「世界で戦う上で国際的な視点や競技以外の経験がプラスになる。環境が整っているのが決め手の一つ。コーチも生徒思いで熱心なところにもひかれた」と説明した。

中学記録樹立、駅伝スターから世界へ

中学生時代に 1500m:4分12秒、3000m:9分00秒と規格外の記録を連発。中学3年時の都道府県対抗女子駅伝では、3区で17人抜きと区間新記録を樹立し脚光を浴びる。

高校時代には貧血などに悩まされ、今夏の全国高校総体では同種目21位に終わるなど苦しみも味わうも、食事面や練習内容を改善して復調傾向。

今回の進学で世界基準のレース環境に飛び込む決断となった。

今後の展望

16歳のドルーリー朱瑛里にとって、ワシントン大学進学とダイヤモンドアスリート認定は大きな挑戦。

来季は8月のU20世界選手権(米オレゴン)、同9月開幕のアジア大会(名古屋)を目指すといい「結果を出せるような年にしたい」と抱負を述べた。

NCAAで世界レベルの競争に挑む姿は、多くのファンが注目している。