西山和弥、日本人トップの2位でMGC切符獲得/防府読売マラソン

ATHLETICS

2025年12月8日

制したのはデレセ、日本勢は西山が堂々の快走

MGCシリーズ2025-26の第56回防府読売マラソン(12月7日/山口県防府市)で、男子(G1)はワークナー・デレセ(ひらまつ病院)が2時間06分58秒(速報値)で優勝し、大会新記録をマーク。日本勢では西山和弥(トヨタ自動車)が日本人最上位の2位に入り、タイムは2時間07分49秒。両腕を挙げて「よっしゃー」と叫びながらゴールし、MGC(2027年ロサンゼルス五輪代表選考会)出場権を獲得した。

MGC出場権の獲得条件について

MGC出場権の獲得条件は2時間09分00秒以内かつ日本人6位以内。今回、西山は2時間07分49秒で日本人2位に入り、この条件を満たしてMGC出場権を獲得。なお、同大会で4位に入った小山裕太(トーエネック)も2時間08分19秒をマークし、MGC出場権を手にした。

防府読売マラソン 上位成績

※タイムはいずれも速報値

男子結果

順位 選手 所属 タイム 備考
1ワークナー・デレセひらまつ病院2:06:58大会新
2西山和弥トヨタ自動車2:07:49日本人最上位・MGC出場権獲得(暫定)
3ビダン・カロキトヨタ自動車2:08:04大会新
4小山裕太トーエネック2:08:19MGC出場権獲得(暫定)
5松尾淳之介NTT西日本2:09:55

女子結果

順位 選手 所属 タイム
1西村美月天満屋2:25:54
2森田歩実東京メトロ2:26:48
3内田典子大分陸協2:48:14
4髙見愛美長門中央薬局2:48:40
5清水穂高GRlab2:49:24

大会公式情報

大会公式HP: https://hofu-yomiuri.jp/

西山和弥の強み:攻めの走り・適応力・経験値

西山は「攻めの走り」と積極性を持ち味とするランナー。レース序盤から集団のペース変化に動じず、自ら仕掛けていく姿勢が特徴。初マラソン(2023年大阪)では当時の日本最高記録(2時間06分45秒)を樹立し適応力を示した。

東洋大学時代には箱根駅伝で2年連続1区区間賞を獲得するなど、駅伝での実績も豊富。順風満帆に見えた競技生活も、右でん部の故障による長期の苦闘を経て、ここに復活を果たした点に、彼の強い覚悟と執念を感じる。

まとめ

防府読売マラソンは世界へつながる重要な舞台。現在27歳の西山は、今回の結果を弾みに、ロス五輪出場を見据えた挑戦を続ける。ケガからの再起を果たした彼の攻めの走りは、多くのファンに勇気と期待を与えている。