制したのはデレセ、日本勢は西山が堂々の快走
MGCシリーズ2025-26の第56回防府読売マラソン(12月7日/山口県防府市)で、男子(G1)はワークナー・デレセ(ひらまつ病院)が2時間06分58秒(速報値)で優勝し、大会新記録をマーク。日本勢では西山和弥(トヨタ自動車)が日本人最上位の2位に入り、タイムは2時間07分49秒。両腕を挙げて「よっしゃー」と叫びながらゴールし、MGC(2027年ロサンゼルス五輪代表選考会)出場権を獲得した。
MGC出場権の獲得条件について
MGC出場権の獲得条件は2時間09分00秒以内かつ日本人6位以内。今回、西山は2時間07分49秒で日本人2位に入り、この条件を満たしてMGC出場権を獲得。なお、同大会で4位に入った小山裕太(トーエネック)も2時間08分19秒をマークし、MGC出場権を手にした。
防府読売マラソン 上位成績
※タイムはいずれも速報値
男子結果
| 順位 | 選手 | 所属 | タイム | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ワークナー・デレセ | ひらまつ病院 | 2:06:58 | 大会新 |
| 2 | 西山和弥 | トヨタ自動車 | 2:07:49 | 日本人最上位・MGC出場権獲得(暫定) |
| 3 | ビダン・カロキ | トヨタ自動車 | 2:08:04 | 大会新 |
| 4 | 小山裕太 | トーエネック | 2:08:19 | MGC出場権獲得(暫定) |
| 5 | 松尾淳之介 | NTT西日本 | 2:09:55 |
女子結果
| 順位 | 選手 | 所属 | タイム |
|---|---|---|---|
| 1 | 西村美月 | 天満屋 | 2:25:54 |
| 2 | 森田歩実 | 東京メトロ | 2:26:48 |
| 3 | 内田典子 | 大分陸協 | 2:48:14 |
| 4 | 髙見愛美 | 長門中央薬局 | 2:48:40 |
| 5 | 清水穂高 | GRlab | 2:49:24 |
大会公式情報
大会公式HP: https://hofu-yomiuri.jp/
西山和弥の強み:攻めの走り・適応力・経験値
西山は「攻めの走り」と積極性を持ち味とするランナー。レース序盤から集団のペース変化に動じず、自ら仕掛けていく姿勢が特徴。初マラソン(2023年大阪)では当時の日本最高記録(2時間06分45秒)を樹立し適応力を示した。
東洋大学時代には箱根駅伝で2年連続1区区間賞を獲得するなど、駅伝での実績も豊富。順風満帆に見えた競技生活も、右でん部の故障による長期の苦闘を経て、ここに復活を果たした点に、彼の強い覚悟と執念を感じる。
まとめ
防府読売マラソンは世界へつながる重要な舞台。現在27歳の西山は、今回の結果を弾みに、ロス五輪出場を見据えた挑戦を続ける。ケガからの再起を果たした彼の攻めの走りは、多くのファンに勇気と期待を与えている。
