日本1−7韓国、レジェンドOB戦で“完敗” 中田翔の豪快弾も及ばず──日韓ドリームプレーヤーズゲーム2025詳報

BASEBALL

2025年11月30日

日韓のレジェンドが再集結した「日韓ドリームプレーヤーズゲーム2025 supported by DAISO」は、2025年11月30日、エスコンフィールドHOKKAIDOで開催され、日本代表OBは韓国代表OBに1−7で敗戦しました(7イニング制の特別ルール)。4番・中田翔の豪快なソロ本塁打で一時は反撃ムードが高まったものの、韓国打線に15安打を浴びて力尽きる形となりました。

日韓ドリームプレーヤーズゲーム2025とは? 国交正常化60周年の記念試合

「日韓ドリームプレーヤーズゲーム2025」は、北海道日本ハムファイターズがホストを務める、日韓プロ野球レジェンドによる一夜限りのスペシャルマッチです。大会は「日韓国交正常化60周年記念事業」の一環として位置づけられ、スポーツを通じて両国の友情と信頼を深めることを目的に開催されました。

2024年に行われた第1回大会では、日本が10−6で勝利し、大観衆の前でレジェンドたちが躍動。今年の第2回大会は、舞台を同じくエスコンフィールドとしつつ、韓国が昨年のリベンジに燃える構図となりました。

試合結果:日本1−7韓国(7イニング特別ルール)

試合は7イニング制・特別ルールで行われ、日本は原辰徳監督、韓国はキム・インシク監督がそれぞれ指揮。スコアは以下の通りです。

1回2回3回4回5回6回7回
韓国02210117
日本00010001

韓国は2回に先制点を奪うと、3回にも2点、4回にも1点を追加し、序盤から着実にリードを広げました。終盤の6回、7回にもダメ押し点を重ね、計7得点。日本は4回裏、中田翔のソロ本塁打による1点のみにとどまりました。

日本代表のスタメンとキープレーヤー

日本代表のスターティングメンバーは、原辰徳監督らしい“スター総動員”の布陣でした。

日本スタメン

  • 1番 左翼 内川聖一
  • 2番 二塁 西岡剛
  • 3番 指名打者 小笠原道大
  • 4番 右翼 中田翔
  • 5番 中堅 糸井嘉男
  • 6番 一塁 今江敏晃
  • 7番 遊撃 鳥谷敬
  • 8番 三塁 松田宣浩
  • 9番 捕手 谷繁元信
  • 先発投手 成瀬善久

特に注目を集めたのは、今季限りで現役を退いた中田翔。古巣・北海道の新球場エスコンフィールドで4番右翼としてスタメン出場し、4回裏の第2打席でレフトスタンド中段へ豪快なソロ本塁打を放ちました。打った瞬間に確信したようなスイングと打球の伸びに、スタンドは大歓声。ベンチに戻る際には原監督と固いグータッチを交わし、“まだまだ現役でいける”と感じさせる一撃でした。

韓国打線が15安打7得点 李大浩の一発で勝負あり

対する韓国代表は、KBO黄金世代を中心にした強力打線が本領発揮。2回、3回に日本投手陣を攻略して一気に4点を先行すると、6回表には元オリックス・ソフトバンクの大砲李大浩がレフトスタンドへソロ本塁打。3回には適時二塁打も放っており、文句なしのMVP級の活躍でチームをけん引しました。

日本は成瀬善久をはじめ、上原浩治、岩田稔、渡辺俊介、能見篤史、摂津正、森福允彦、増井浩俊ら、NPBを代表した名投手たちを小刻みに継投していきましたが、韓国打線の勢いを止めきれず。ヒットで走者をためては長打で還す、理想的な“つなぐ攻撃”を許してしまいました。

レジェンドたちの豪華顔ぶれ──原辰徳×キム・インシクが再び激突

日本ベンチを率いたのは、読売ジャイアンツ前監督の原辰徳。コーチには山田久志、篠塚和典といった名OBが入り、投手陣には今村猛、岩隈久志、岩田稔、上原浩治、大塚晶則、清水直行、摂津正、成瀬善久、能見篤史、増井浩俊、森福允彦、渡辺俊介らが名を連ねました。

野手陣も、相川亮二、大野奨太、谷繁元信(捕手)、今江敏晃、小笠原道大、鳥谷敬、松田宣浩、宮本慎也、松井稼頭央、中田翔、西岡剛(内野手)、糸井嘉男、稲葉篤紀、内川聖一、福留孝介(外野手)と、2000〜2010年代のプロ野球を彩ったスターが勢ぞろい。まさに“平成〜令和の日本プロ野球総決算”とも言えるメンバー構成でした。

韓国代表を率いたのは、かつてWBCや五輪で日本とも激闘を繰り広げた名将キム・インシク監督。イ・デホ、キム・テギュン、オ・スンファンら、こちらも韓国野球の全盛期を象徴する選手たちが集結し、「あの頃の韓日戦」が再現されたような空気感に包まれました。

2025年シーズンのNPB&KBO順位表で見る「日韓野球」の現在地

レジェンド同士の真剣勝負の背景には、現役選手たちが戦った2025年シーズンの結果があります。ここでは、NPBとKBOの最終順位を簡単に整理しておきます。

NPB 2025シーズン順位表(レギュラーシーズン)

セ・リーグ試合勝率
阪神タイガース14385544.612
横浜DeNAベイスターズ14371666.51813.0
読売ジャイアンツ14370694.50415.0
中日ドラゴンズ14363782.44723.0
広島東洋カープ14359795.42825.5
東京ヤクルトスワローズ14357797.41926.5
パ・リーグ試合勝率
福岡ソフトバンクホークス14387524.626
北海道日本ハムファイターズ14383573.5934.5
オリックス・バファローズ14374663.52913.5
東北楽天ゴールデンイーグルス14367742.47521.0
埼玉西武ライオンズ14363773.45024.5
千葉ロッテマリーンズ14356843.40031.5

KBOリーグ 2025シーズン順位表(レギュラーシーズン)

順位チーム試合引分勝率
1位LGツインズ14485563.603
2位ハンファ・イーグルス14483574.5931.5
3位SSGランダース14475654.5369.5
4位サムスン・ライオンズ14474682.52111.5
5位NCダイノス14471676.51412.5
6位KTウィズ14471685.51113.0
7位ロッテ・ジャイアンツ14466726.47817.5
8位KIAタイガース14465754.46419.5
9位斗山ベアーズ14461776.44222.5
10位キウム・ヒーローズ14447934.33637.5

こうしてみると、現役の舞台ではNPBは阪神ソフトバンクが頂点に立ち、KBOではLGツインズがリーグを制覇。その背景のもとで行われたレジェンドマッチは、日韓両国の野球史を振り返りつつ、現在の勢力図とも重なる興味深い一戦となりました。

公式X・YouTubeで振り返る日韓ドリームプレーヤーズゲーム2025

試合前後の雰囲気や舞台裏は、主催球団や放送局の公式アカウントが多数発信しています。ここでは、関連性の高いポスト/動画をいくつかピックアップしておきます。

“お祭り”の裏に見えたもの──レジェンドたちがつなぐ日韓野球の未来

スコアだけ見れば日本の完敗ですが、7イニングを通じてスタンドから送られた拍手や声援は、勝敗以上の価値があるものでした。日本と韓国、それぞれの野球文化を築いてきたレジェンドたちが同じグラウンドに立ち、真剣にプレーしながらも笑顔で交流する姿は、両国の関係性そのものを象徴しているようにも見えます。

観る者にとっては懐かしい名前のオンパレードでありつつ、同時に「この背中を追いかける現役世代が、新しい歴史をつくっていく」というメッセージでもあったはず。日韓ドリームプレーヤーズゲームは、単なるOB戦にとどまらない、野球とファンと国をつなぐ“プラットフォーム”として、今後も続いていってほしいイベントです。