ボルシア・メンヒェングラートバッハと日本代表の両方でゴールを量産している町野修斗が、2025年11月も存在感を放っている。ブンデスリーガ第11節ハイデンハイム戦で途中出場からダメ押し弾を決めると、その数日後にはキリンチャレンジカップ・ボリビア戦でも代表通算初ゴール。故郷・伊賀ゆかりの“忍者ポーズ”とともに、欧州と日本のピッチでその名を刻み続けている。
ブンデス第11節・ハイデンハイム戦:途中出場から試合を締める3点目
得点:[BMG]ケヴィン・ディクス(45+1分PK)、ハリス・タバコヴィッチ(55分)、町野修斗(76分/フランク・オノラトのアシスト)
ボルシアMGはこれで公式戦4連勝。昇格2年目で苦しむハイデンハイムを相手に、後半も主導権を渡さない完勝となった。
アウェーでのハイデンハイム戦は、前半アディショナルタイムのPKで先制したボルシアMGが、後半立ち上がりにもタバコヴィッチのゴールでリードを広げる展開。町野は72分にタバコヴィッチと交代してピッチに入ると、76分、右サイドのオノラトからの落としに素早く反応し、右足でゴール左隅に流し込んだ。チームは3-0の完勝で今季3勝目。新指揮官ポランスキ体制での勢いを象徴する一撃となった。
このゴールで町野は、直近4試合で途中出場から3ゴールという“スーパーサブ”ぶりを示している。ゴール後にはおなじみの“忍者ポーズ”でカメラにアピール。忍者の里・伊賀市の観光大使も務める本人が「故郷に恩返しをするため」と語ってきたパフォーマンスは、ドイツでもすっかり定着してきた。
DFBポカールでも移籍後初ゴール ボルシアでの序盤戦を振り返る
今季の町野の躍進は、このハイデンハイム戦だけにとどまらない。10月のDFBポカール2回戦・カールスルーエ戦では、前半3分にいきなり移籍後初ゴール。ゴール前でこぼれ球に素早く反応し、左足でネットを揺らした。試合はその後1点差に迫られながらも、終盤にタバコヴィッチのダメ押し弾で3-1勝利。クラブにとって今季初のホーム白星となる重要な試合で、町野は文字通り口火を切る存在となった。
ブンデスリーガでも、第11節終了時点でリーグ戦2ゴールに加え、カップ戦で1ゴール。出場時間に対する得点率はチームトップクラスで、途中出場から試合の流れを変える役割を完全に自分のものとしている。
日本代表・ボリビア戦で待望の代表初ゴール
得点:[日本]鎌田大地(4分)、町野修斗(72分)、中村敬斗(78分)
森保一監督にとって代表通算100試合目となった節目のゲームで、日本はボリビアを3-0で下し、11月シリーズを連勝で締めくくった。
代表戦でも町野の決定力は健在だった。ボリビア戦では後半序盤からピッチに立ち、72分、右サイドからのクロスに対してニアへ素早く飛び込みながら右足一閃。GKのニアを破る技ありのシュートで、待望のA代表初ゴールをマークした。その6分後には中村敬斗が3点目を挙げ、日本は3-0の快勝。森保ジャパンの節目となる通算100試合目を、自らのゴールで彩った。
2025年の日本代表における町野は、ボリビア戦までで3試合出場1ゴール2アシストと、短い出場時間のなかでも結果を残している。空中戦と裏抜けの両方をこなせるストライカーは、ワールドカップ本大会に向けた前線のオプションとしてますます重要性を増していきそうだ。
“忍者ポーズ”に込めた故郷への想いと、今後のキャリア展望
町野の代名詞となっている“忍者ポーズ”には、出身地・三重県伊賀市への強い想いが込められている。伊賀は日本有数の忍者の里として知られ、町野自身も同市の観光大使を務めている。「ゴールを決めたときに忍者ポーズをすることで、世界中のサッカーファンに伊賀の存在を知ってもらいたい」というのが本人の言葉だ。
ブンデスリーガという欧州5大リーグの舞台で、忍者ポーズとともにゴールを決め続けることは、クラブだけでなく日本サッカー全体のブランド価値向上にもつながる。クラブではスーパーサブとして信頼を勝ち取り、日本代表では“途中から流れを変えられるストライカー”として地位を固めつつある町野。今後先発の座を奪い取ることができるかどうかは、守備での献身性やポストプレーの安定といった細かな部分の積み上げにかかっている。
それでも、ゴールという最も分かりやすい結果で存在感を示し続ける限り、クラブでも代表でもチャンスは必ず巡ってくる。“忍者ストライカー”町野修斗の物語は、まだ序章にすぎない。
関連動画・SNS
▼ハイデンハイム戦ハイライト(ブンデスリーガ公式)
▼ボリビア戦ハイライト(JFATV)
▼ハイデンハイム戦でのゴールを伝える海外メディアのポスト(日本人サッカー情報アカウント)
