第104回全国高校サッカー選手権大会|決勝プレビュー
神村学園 vs 鹿島学園、頂点を懸けた90分
第104回全国高校サッカー選手権大会は、ついに決勝戦を迎える。国立競技場で相まみえるのは、鹿児島代表・神村学園高校と、茨城代表・鹿島学園高校。ともに準決勝で高い完成度を示し、堂々とファイナルへ駒を進めてきた2校だ。
積み上げてきた戦いの質、そして大一番で発揮された勝負強さ。決勝にふさわしい顔合わせとなった。
神村学園高校|攻撃力と勢いで勝ち切る現在地
神村学園は今大会、試合を重ねるごとに攻撃の鋭さを増してきた。2回戦、3回戦を通じて前線からのプレッシングと素早い攻守の切り替えで主導権を握り、相手陣内でプレーする時間を長く確保する展開が目立つ。
準決勝では、その攻撃力が色濃く表れた。立ち上がりからテンポ良くボールを動かし、ゴール前での判断の速さで試合の流れを引き寄せる内容。前線では倉中 悠駕(FW)がゴールを記録し、勝負どころで結果を残す存在感を示した。
攻撃的なスタイルでありながら、リード後に無理をせず試合を締める判断ができている点も、今大会の神村学園の成熟度を物語っている。
鹿島学園高校|総合力と安定感で勝ち上がった決勝進出
鹿島学園は今大会を通じて、攻守のバランスを崩さない戦いを続けてきた。2回戦、3回戦では中盤で主導権を握りながら、サイドを使った展開で試合をコントロール。特定の得点源に依存せず、複数の選手が攻撃に関わる点が大きな特徴だ。
準決勝でもその総合力が光った。試合の流れを冷静に読み、要所で主導権を握り返す展開は、全国大会を勝ち抜く力を感じさせる内容だった。中盤から攻撃に関わる三浦 春人(MF)は、得点に絡む場面やビルドアップの起点として存在感を発揮し、チームのリズムを支えている。
派手さよりも安定感。鹿島学園は、決勝という舞台においても自分たちのリズムを崩さず戦えるチームだ。
決勝の構図|攻撃力か、総合力か
決勝は、スタイルの異なる2校の対決となる。神村学園は前線からの圧力とゴール前での決定力を武器に、試合のテンポを握りたい。一方の鹿島学園は、中盤の安定感と組織的な守備で相手の勢いを受け止め、試合をコントロールする展開を狙うだろう。
- 神村学園が前半から主導権を握れるか
- 鹿島学園が試合をロースコアに持ち込めるか
- ゴール前の一瞬の判断をどちらがものにできるか
決勝という舞台では、流れを変える1プレーがそのまま試合を動かす。神村学園では、準決勝でゴールを記録した倉中 悠駕の決定力。鹿島学園では、中盤から試合を組み立てる三浦 春人の存在が、試合のテンポを左右する可能性が高い。
ここまで勝ち上がってきた過程が示す通り、両校とも決勝にふさわしい完成度を備えている。勢いと攻撃力の神村学園か、安定感と総合力の鹿島学園か。全国高校サッカー選手権の頂点を懸けた90分。その一瞬一瞬が、新たな高校サッカーの記憶として刻まれる。
