WINTER NOTE|フォールン女子ラージヒル 丸山希2位&高梨沙羅4位 ニカ・プレブツが今季初V

WINTER SPORTS

2025年12月2日

※本記事はフォールン(スウェーデン)で行われた女子スキージャンプW杯ラージヒル戦を題材としています。距離・得点などの細かい数値は、必ずFIS公式リザルトを確認のうえ補完・修正してください。

フォールン女子ラージヒル 丸山希2位&高梨沙羅4位 ニカ・プレブツが今季初V

スウェーデン・フォールン(ルグネット)で行われたFISスキージャンプW杯女子ラージヒル戦で、ニカ・プレブツ(スロベニア)が今季初優勝を飾りました。日本勢では、開幕から好調を維持する丸山希が2位、レジェンド高梨沙羅が4位に入り、表彰台とその一歩手前を日本勢が占める結果となりました。

リレハンメルでの個人2連勝に続き、今大会でも優勝争いを繰り広げた丸山。連勝こそ途切れましたが、世界のトップジャンパーたちと互角以上に戦えることを改めて証明する試合となりました。一方、今季もコンスタントに上位に食い込んでいる高梨は4位と表彰台にあと一歩届かずも、ジャンプ内容の安定感は依然として高いレベルにあります。

ニカ・プレブツが「女王レース」に名乗り 日本勢はWエース体制に

この日の勝者となったのは、スロベニアのエース、ニカ・プレブツ。飛距離とテレマークの精度に加え、難しい風の中でも着地まで崩れないメンタルの強さが光りました。丸山、高梨にとっては「倒すべき相手」がはっきりした試合とも言え、今季の総合優勝争いにおける構図がより鮮明になったと言っていいでしょう。

日本勢に目を向けると、丸山と高梨という「Wエース体制」に加え、伊藤有希や若手選手もポイント圏で存在感を示しています。リレハンメルでの開幕ラウンドに続き、フォールンでも複数名が上位に食い込んだことで、団体戦・混合団体でのメダル争いにも期待が膨らみます。

フォールン女子ラージヒル 日本勢と優勝選手の順位

詳細な距離・得点はFIS公式リザルトをご確認ください。ここでは、優勝選手と日本勢の主な順位のみを整理しています。

順位選手名メモ
1位ニカ・プレブツ (Nika PREVC)スロベニア今季W杯初優勝。安定した2本で勝ち切る。
2位丸山 希 (Nozomi MARUYAMA)日本開幕からの連勝は途切れたが、依然として総合争いの中心。
4位高梨 沙羅 (Sara TAKANASHI)日本ベテランらしい安定感で上位をキープ。

丸山は上位争いの常連となりつつあり、高梨もなおトップ争いに絡む存在であることを示しました。日本チーム全体としては、個人戦だけでなく、今後控える団体戦・混合団体でのメダル獲得に向け、良い流れを維持していると言えます。

ミラノ=コルティナ2026へ続く「1本1本」

ラージヒルは、オリンピックでもメインステージとなる重要な種目です。フォールンのように風が変わりやすいジャンプ台で経験を積むことは、ミラノ=コルティナ2026本番で「どんなコンディションでもまとめられるか」を左右する大きな要素になります。

丸山にとっては、連勝が止まったからこそ見えてくる課題と収穫があるはずです。高梨にとっても、ベテランとしてチームを支えながら、自身のジャンプをどうアップデートしていくかが問われるシーズン。日本女子ジャンプ陣にとって、フォールンの一戦は「結果だけでなくプロセスも含めて価値のある1試合」だったと言えるでしょう。

公式SNS・動画でジャンプをチェック

試合のハイライトや選手のコメントは、FISスキージャンプ公式アカウントや公式YouTubeチャンネルからチェックできます。

フォールンでの一戦は、数字だけでなく「誰がどんなジャンプを飛んだか」「どんな表情で着地したか」を見ることで、より深く味わえる試合です。公式映像と合わせて、今季の女子ジャンプシーンを追いかけていきたいところです。