小林陵侑、大倉山で7度目の表彰台 ミラノ・コルティナ五輪代表入りへ大きく前進

WINTER SPORTS

2026年1月19日

スキージャンプ男子ワールドカップ2025-26シーズンの第18戦が1月18日、札幌・大倉山ジャンプ競技場(HS137)で行われ、日本のエース・小林陵侑(TEAM ROY)が2位表彰台を獲得しました。1本目136.5m、2本目は138.5mと会場最長タイのビッグジャンプを決め、合計274.2ポイント。優勝したドーメン・プレウツ(スロベニア/277.7ポイント)に3.5点差まで迫る熱戦でした。今季7度目の表彰台で、ワールドカップ個人総合2位をキープし、日本代表としてのミラノ・コルティナ2026冬季五輪出場は「確実視」されています。

大会は国際スキー・スノーボード連盟(FIS)のワールドカップ男子ラージヒル個人第18戦として実施されました。札幌大会は日本勢にとってミラノ・コルティナ五輪代表選考のクライマックスであり、FISポイントや成績を総合した全日本スキー連盟(SAJ)の派遣推薦基準を満たした小林陵侑、二階堂蓮、中村直幹の3人は、各メディアで五輪代表入りがほぼ確実と報じられています(正式発表は後日)。

札幌・大倉山で見せた渾身の138.5m

1本目の小林は、向かい風を上手く捉えて136.5mのビッグジャンプ。プレウツの137.5mに続く上位につけ、ホームの大倉山で優勝争いに食らいつきます。2本目はプレッシャーのかかる中でのアプローチとなりましたが、テイクオフからスムーズに板を走らせると、観客のどよめきとともに138.5mまで飛距離を伸ばし、会場を沸かせました。

試合後には「2本とも合格。2本目は風に恵まれてビッグジャンプができた」と振り返り、内容にも結果にも一定の手応えを口にしています(国内メディアのインタビューより)。

それでも首位を争うプレウツも冷静でした。2本とも130m台半ばのジャンプをまとめ、トータル277.7ポイントで札幌2連勝・今季9勝目。ワールドカップ総合首位を独走しており、小林にとっては「追う立場」でのシーズンが続きます。

ミラノ・コルティナ五輪代表入りが「確実視」される理由

札幌大会は、日本勢にとってミラノ・コルティナ冬季五輪へのラストアピールの場でした。ワールドカップ札幌2連戦で、日本勢は第1戦で中村直幹2位、二階堂蓮3位、第2戦で小林2位、二階堂6位と、エースだけでなくチーム全体が好成績を残しています。

全日本スキー連盟(SAJ)の派遣推薦基準は、ワールドカップなどの国際大会成績を軸に総合的に判断されます。札幌2連戦終了時点で、男子では以下の3選手が基準を満たしたと報じられています。

  • 小林陵侑(TEAM ROY):今季7度目の表彰台、ワールドカップ総合2位
  • 二階堂蓮(日本ビール):札幌第1戦3位、第2戦6位で総合3位に位置
  • 中村直幹(Flying Laboratory SC):札幌第1戦2位など今季複数回の表彰台

FISのワールドカップ個人総合ランキング(札幌第2戦終了時点)では、

  • 1位 ドーメン・プレウツ(スロベニア) 1414ポイント
  • 2位 小林陵侑(日本) 947ポイント
  • 3位 二階堂蓮(日本) 761ポイント
  • 4位 ヤン・ホール(オーストリア) 720ポイント
  • 5位 アンツェ・ラニセク(スロベニア) 717ポイント

となっており、日本勢が2位・3位に並ぶ“黄金トリオ”状態です。世界のトップジャンパーが集う中で日本勢がここまでランキング上位を占めるのは極めて珍しく、チームとしてもミラノ・コルティナ五輪でのメダル獲得が現実的な目標になってきました。

試合結果・順位表(札幌ワールドカップ第18戦)

ここで、FIS公式リザルトをもとに、札幌大会第2戦(男子ラージヒル個人)の上位成績を整理しておきます。

順位 選手 1本目 2本目 合計ポイント
1位 ドーメン・プレウツ SLO 137.5m 136.5m 277.7
2位 小林陵侑 JPN 136.5m 138.5m 274.2
3位 ダニエル・チョフェーニック AUT 134.5m 138.5m 265.8
4位 マヌエル・フェットナー AUT 135.5m 135.0m 262.9
5位 ヤン・ホール AUT 132.0m 138.5m 250.9
6位 二階堂蓮 JPN 129.0m 138.0m 248.4

(データ出典:Berkutschi.com/FIS公式リザルト)

「王者」小林陵侑が迎える4度目の五輪へ

小林陵侑は、2018年ピョンチャン大会でオリンピック初出場を果たし、2022年北京大会ではノーマルヒル金メダル、ラージヒル銀メダルを獲得した日本スキージャンプ界の絶対的エースです。ワールドカップ総合優勝2回、ジャンプ週間総合優勝3回という実績に加え、2024年にはアイスランドでの非公式イベントで291mという“人間離れした”ジャンプを成功させたことでも世界を驚かせました。

今季のワールドカップでは、序盤からプレウツが圧倒的な強さで総合首位を走る一方で、小林も表彰台を積み重ねて2位をキープ。年始のジャンプ週間でも総合5位に入り、シーズンを通じた安定感は健在です。

ミラノ・コルティナ五輪のスキージャンプ競技は、イタリア・ヴァル・ディ・フィエンメを舞台に2026年2月に実施される予定です。北京大会で日本ジャンプ陣に24年ぶりの個人金メダルをもたらした小林が、次の五輪でどんなジャンプを見せてくれるのか──。今回の札幌での2位表彰台は、その期待をさらに高める一戦となりました。

公式SNS・ハイライト動画で札幌大会を振り返る

最後に、今回の札幌大会をより立体的に振り返るための公式SNS・動画リンクをまとめます。サイトのデザインに合わせて、以下の埋め込みブロックをそのまま利用してください。

日本のエース・小林陵侑が、自国開催の札幌から再び世界の頂点を目指して飛び立つ。そのプロセスを追ううえで、今回の2位表彰台は欠かせない一ページになりそうです。