二階堂蓮がビリンゲンで2戦連続2位 五輪前ラストW杯で存在感
ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプは現地時間2月1日、ドイツ・ビリンゲンで男子個人第20戦(ラージヒルHS147)が行われ、ミラノ・コルティナ冬季五輪代表の二階堂蓮(日本ビール)が142.0mと152.5mのビッグジャンプを揃え、合計261.3点で2戦連続の2位に入った。今季7度目の表彰台となり、五輪本番直前のラストW杯で確かな手応えをつかんだ。
優勝は今季絶好調のドーメン・プレヴツ(スロベニア)。2本合計293.0点を叩き出し、二階堂に31.7点差をつける圧勝で今季11勝目、通算20勝目をマークした。3位には地元ドイツのフィリップ・ライムンドが253.1点で入り、ミラノ・コルティナ五輪を前に各国エースが順調な仕上がりを見せる形となった。
男子個人第20戦・ビリンゲン大会 上位結果
| 順位 | 選手 | 国 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1位 | ドーメン・プレヴツ | スロベニア | 293.0 |
| 2位 | 二階堂 蓮 | 日本 | 261.3 |
| 3位 | フィリップ・ライムンド | ドイツ | 253.1 |
日本勢は二階堂のほか、小林陵侑が18位(134.5m/134.0m、218.9点)、内藤智文が19位(126.0m/146.5m、217.3点)、佐藤幸椰が25位(135.0m/123.5m、196.5点)と、4人全員が2本目に進出。いずれもミラノ・コルティナ五輪代表メンバーだけに、チームとしてもまずまずの仕上がりを示す結果となった。
最長不倒152.5m 「攻めるジャンプ」で存在感
この日の最長不倒は二階堂の152.5m。ビリンゲンのラージヒルでK点(130m)を大きく越えるダイナミックなジャンプを決め、スタンドを大きく沸かせた。大会の統計でも最長距離として記録されており、距離だけを見れば優勝したプレヴツをも上回るパフォーマンスだった。
FISスキージャンプ公式Xアカウントも「SPECTACULAR! What a jump from Ren Nikaido 152.5 meters」と投稿し、そのビッグジャンプを称賛。ミラノ・コルティナ五輪本番での飛躍を予感させる一跳躍となった。
プレヴツは今季11勝目、日本勢はW杯総合でも上位に
この勝利でプレヴツは今季11勝目とし、W杯総合ポイントも1600点台に乗せて独走態勢に入っている。一方で日本勢も、小林が約990ポイントで総合2位、二階堂が920ポイント台で3位につけるなど、W杯全体を見ても日本チームが男子ジャンプ界の中心にいることが数字からも分かる。
ビリンゲン第2戦のハイライトは、FIS Ski Jumping公式YouTubeチャンネルでも公開されている。プレヴツの安定した2本と、二階堂の152.5mジャンプを中心に、トップジャンパーたちの飛躍を振り返ることができる。
四大ジャンプ優勝、スキーフライング団体金…二階堂蓮の「ブレイクイヤー」
二階堂にとって今季はまさに「ブレイクイヤー」だ。年明け1月4日のインスブルック大会では、伝統の「四大ジャンプ週間(フォー・ヒルズ)」第3戦でW杯初優勝を飾り、今季ここまで個人戦での優勝と複数回の表彰台を記録している。1月25日のスキーフライング世界選手権団体戦(オーベルストドルフ)では、小林陵侑、内藤智文、中村直幹とともに、日本史上初となるスキーフライング団体での金メダルも獲得した。
かつては「エース=小林陵侑」というイメージが強かった日本男子ジャンプだが、今季は二階堂が完全にエース争いに名乗りを上げた格好だ。経験豊富な小林と勢いに乗る二階堂、安定感のある内藤と佐藤というバランスの取れた布陣は、五輪の団体戦でも大きな武器になる。
ミラノ・コルティナ五輪へ 日本男子ジャンプの追い風になるか
このビリンゲン大会はミラノ・コルティナ冬季五輪前最後のW杯。ここで二階堂が2戦連続2位、最長不倒152.5mという内容を示し、小林、内藤、佐藤も全員が2本目に進出したことは、日本男子ジャンプにとって大きな追い風になる。五輪では男子個人ノーマルヒル、男子個人ラージヒルに加え、混合団体や男子スーパーチームといった種目が予定されており、日本はメダル候補の一角として大会に臨む。
独走状態のプレヴツにどこまで迫れるのか。そして、日本勢が団体戦でも世界の強豪を抑えて表彰台の頂点に立てるのか――。ビリンゲンでの手応えを胸に、二階堂蓮と日本代表チームは、いよいよミラノ・コルティナの大舞台へ向かう。
