2025⁄26シーズンのFISスノーボード・ビッグエアワールドカップが、中国・河北省張家口のシークレットガーデンで開幕しました。2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックに向けた代表選考レースの一つとなる今大会の予選で、日本勢は男女合わせて8人全員が決勝進出という最高のスタートを切りました。
大会概要:北京五輪ゆかりのシークレットガーデンでビッグエア開幕
開幕戦の舞台は、北京2022大会でも会場となった中国・シークレットガーデン。FISやオリンピック公式のプレビューによると、今季のビッグエアW杯はここシークレットガーデンを皮切りに、中国国内の複数会場を転戦するシリーズとして行われ、ミラノ・コルティナ五輪の出場枠争いにも直結する重要なシーズンとなります。
今大会の日程は現地時間で11月27日〜29日。27日に男女予選、29日に男女決勝が行われるスケジュールで、日本時間では11月29日(土)13時30分から男女決勝がスタート予定です。
予選結果:日本は男女各4人、計8人全員が決勝へ
全日本スキー連盟(SNOW JAPAN)が発表した予選結果によると、男子は2ヒート制で各ヒート上位5人が決勝進出。そのうち4枠を日本勢が占める形となりました。女子は一つのヒートから上位8人が決勝進出で、日本勢4人が1〜4位を独占しています。
男子予選:日本の4人がそろって決勝へ
| ヒート | 順位 | 選手 | 所属 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ヒート1 | 2位 | 木村 葵来 | ムラサキスポーツ | 安定した2本で高順位を確保し決勝へ |
| 3位 | 木俣 椋真 | YAMAZEN | 世界選手権王者が貫禄の予選通過 | |
| 4位 | 長谷川 帝勝 | TOKIOインカラミ スノーボード部 | 昨季種目別王者として堂々の滑り | |
| ヒート2 | 2位 | 宮村 結斗 | ムラサキスポーツ | 高難度トリックで上位に食い込み決勝進出 |
女子予選:鬼塚・深田・村瀬・岩渕で1〜4位独占
| 順位 | 選手 | 所属 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 鬼塚 雅 | ISPSスキー&スノーボードチーム | 予選トップ通過。安定感あるランで他を圧倒 |
| 2位 | 深田 茉莉 | YAMAZEN | 高難度トリックをまとめ、僅差で2位に |
| 3位 | 村瀬 心椛 | TOKIOインカラミ スノーボード部 | 世界選手権女王が危なげなく決勝進出 |
| 4位 | 岩渕 麗楽 | BURTON | 攻めの姿勢を貫きつつ、しっかりと上位キープ |
男子は「世界選手権王者(木俣)」「昨季W杯種目別王者(長谷川)」「若手注目株(木村・宮村)」がそろって決勝へ。女子は鬼塚・深田・村瀬・岩渕という、文字通り日本のビッグエア“ドリームチーム”が上位を独占し、決勝は日本勢が主導権を握った状態で臨むことになります。
日本人選手の活躍をピックアップ
女子:鬼塚雅がトップ通過、日本女子4人が決勝で表彰台独占を狙う
女子予選では、まず鬼塚雅が安定感のあるトリック構成でトップに立ちました。世界選手権やX Gamesなどビッグコンペで数々のメダルを獲得してきた経験を活かし、今季の開幕戦でも落ち着いた滑りで流れをつくっています。
2位には昨季W杯ビッグエア種目別総合でタイトル争いを演じた深田茉莉、3位には世界選手権ビッグエア女王の村瀬心椛、4位にはオリンピックメダリストの岩渕麗楽が続き、日本勢だけで上位4枠を占拠。この顔ぶれがそのまま決勝のメダル争いの中心になることは間違いなく、表彰台独占の可能性も十分にあります。
男子:木俣椋真&長谷川帝勝の「二枚看板」に木村葵来・宮村結斗が続く
男子は、世界選手権ビッグエア王者の木俣椋真と、昨季ビッグエア&パーク&パイプのダブル種目別王者・長谷川帝勝という二枚看板が揃ってヒート1から決勝へ。さらに、そのヒートで2位に入った木村葵来、ヒート2で2位に入った宮村結斗も決勝進出を決め、日本勢4人が決勝ラインナップに名を連ねる形になりました。
FISのシーズンプレビューでは、中国の蘇翊鳴や欧州の若手有力選手など「海外のヘビー級・新星ライダー」が多数紹介されており、今季のビッグエアはいっそうレベルの高いシーズンになると見込まれています。その中で、日本勢がこれだけの人数で決勝に勝ち上がったこと自体、ミラノ・コルティナに向けた力強いアピールと言えます。
この大会の意味:ミラノ・コルティナ2026に向けた代表争いの最前線
全日本スキー連盟の公式動画や大会プレビューでも触れられている通り、今季のビッグエアW杯はミラノ・コルティナ2026の代表選考レースとして位置付けられています。特に今大会はシーズン開幕戦ということもあり、
- 誰が序盤から安定してポイントを稼げるか
- 高難度トリックとメイク率のバランスをどう取るか
- 「世界選手権王者」「W杯王者」という肩書き通りの滑りを見せられるか
といった点が、代表争いの行方を占ううえでも重要になってきます。女子に関しては、日本だけで世界選手権金銀銅メダリスト+五輪メダリストがそろっている状態で、誰が「日本代表のエース」として五輪本番に乗り込むのかも注目ポイントです。
決勝の見どころ&視聴情報
男女決勝は現地時間11月29日12時30分(日本時間11月29日13時30分)からスタート予定。日本のスポーツ専門チャンネル「J SPORTS」では、同日午後に生中継・オンデマンド配信が予定されています(編成は公式サイトの最新情報を確認してください)。
また海外向けには、FIS公式の配信プラットフォームや提携ストリーミングサービスでのライブ配信も案内されています。日本から視聴する場合は、放送・配信権の都合上、J SPORTSや各ケーブル・IPTV事業者のサービスをチェックするのが確実です。
